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白黒
ここに無気力で自堕落的な世界に生きる男がいる
「救いの手」を差し伸べられた彼は、その手を掴もうとした
それは半ば条件反射的な動きで。のばされた手に反応しただけだった
その手が、人間ではありえないほどに「黒い」事にも気づかなかった
いや、気づいていても気にも留めやしなかっただろう
彼にとって「そんなことはどうでもいい」のだ
世間一般では「絶望」という名で親しまれているその黒い手は
彼にとって確かな「救いの手」だった
差し伸べられたその手は自分を何処でもない場所に
連れて行ってくれるような気がしていた
この手を掴めば、何も考えずに眠れるのだと、そう思っていたのだ
「救いの手」を差し伸べられた彼は、その手を掴もうとした
それは半ば条件反射的な動きで。のばされた手に反応しただけだった
その手が、人間ではありえないほどに「黒い」事にも気づかなかった
いや、気づいていても気にも留めやしなかっただろう
彼にとって「そんなことはどうでもいい」のだ
世間一般では「絶望」という名で親しまれているその黒い手は
彼にとって確かな「救いの手」だった
差し伸べられたその手は自分を何処でもない場所に
連れて行ってくれるような気がしていた
この手を掴めば、何も考えずに眠れるのだと、そう思っていたのだ
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一番星の約束
家路を辿りながら、君が眠そうに目を擦る
しょうがないからおんぶして、揺られながら「一番星探そうよ」と、眠そうに僕を誘う
・・・そんな事を言ってから、15秒も経たない内に聞こえ出した静かな寝息。可笑しい
背中に感じる、鼓動
起こさないようにゆっくり歩きながら、僕の世界が少しずつ歪み出した
夕焼けで燃え盛る空の中に ありもしない星を探しながら
しょうがないからおんぶして、揺られながら「一番星探そうよ」と、眠そうに僕を誘う
・・・そんな事を言ってから、15秒も経たない内に聞こえ出した静かな寝息。可笑しい
背中に感じる、鼓動
起こさないようにゆっくり歩きながら、僕の世界が少しずつ歪み出した
夕焼けで燃え盛る空の中に ありもしない星を探しながら
愚かな心より
紫
善い人仮面
記憶
雨風
雨風は打ち勝つものとして定着してどれ位経ったのか
とある誰かがアメニモマケズと詠ったからか
スポーツやなんやらで邪魔になることが多いからか
大きな雨や風は災害として恐れられているからか
知らないけど
「雨にも風にも負けない」と付くととても強いモノに聞こえる世界
じゃあこういうのはどうだ
とある誰かがアメニモマケズと詠ったからか
スポーツやなんやらで邪魔になることが多いからか
大きな雨や風は災害として恐れられているからか
知らないけど
「雨にも風にも負けない」と付くととても強いモノに聞こえる世界
じゃあこういうのはどうだ