光の死に場所

• 05/19/22:40

-目を醒ませ
-抉じ開けろ
-ぶちのめせ

そんなことで
現実に引きずり出してくれる　何かが見えると
思ってた頃もあった
冴えすぎだ思考　冷静すぎる精神
これは本当のお前じゃない
ひょろひょろの力技なんて見掛け倒しもいいとこ
最初から本気でどうにかするつもりなんかなかったんだろ


-目を醒ませ
-見極めろ
-打ち壊せ

その想いすら単なる偽りで
本当は最初から　そろそろやってくる「終わり」を信じてた
疑わなかった　"それ"は避けられないもので
"それ"は圧倒的な強制力をもっていて
逆らう術なんてないんだと
自分も信じれないのに　そんなことだけは律儀に信じた

逆らうフリだけは上手にしたぜ

-目を醒ませ
-目を醒ませ
-目を醒ませ

きっと"これ"は　"アレ"だ　"アレ"
状況も　相手も　関係も　んで俺も
全部何もかも全く違うけど
終わりの足音もきっともうすぐ聞こえる
だけど俺にはもう出せる手がない
迷いすぎたのか　じゃなくて
もう一歩踏み出す勇気がなかった　でもなくて
踏み出せる　っていう　自信が　やっぱりない
「逃げ」にはならないのに　その先は例の崖なのに

いや全部言い訳じゃねぇか
やっぱ逃げたんだろ　それは

あの時もそう
悩んで　迷って　結局　間に合わなくて
一番駄目なやり方で　「ヤツ」がくる前に
この手で終わらせた
結局　結果は最悪だった

今回もここまでくればもう解る　"アレ"と同じ
なのにこう　何も湧いてこない
当然　感じるはずの　感情
恐怖だとか　怒りだとか　悲しいとかそういうの
感情が　何かこう大切だったはずの想いとかそういうのが
気が付くより先に消えていく　スカスカ死んでくんだ

それってつまり現実として終わりは表面化してるんじゃないか
きっとそう遠くない「その時」　俺は死ぬのに

人は　何人もの「自分」を持ってる
何度死のうが　次の「自分」が先へ行く
けど新しい俺と古い僕との間ある温度差みたいなのを
知ってしまった

「古い僕」が言ってた
"アレ"って何だっけ　"ソレ"って何だよ
俺は僕を殺してしまったのか？　何も思い出せない
もう一度来る　あれ　を避けれなきゃ
俺は人間じゃなくなってしまうんだ！

おしまいの足音が　聞こえるんだ
おわかれの前に願い事をしておくよ
次の俺が僕が私が　まともな人間でいれますように

なんつ　　っ　て


目を閉じろ
息を殺せ
蹲れ


虚構へようこそ

• 11/06/22:23
• 暗めの文章
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