忍者ブログ

光の死に場所

Welcome my dear fackers

NEW ENTRY

(10/24)
(08/19)
(11/06)
(09/22)
(07/30)

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • 04/08/21:59

一番星の約束

家路を辿りながら、君が眠そうに目を擦る
しょうがないからおんぶして、揺られながら「一番星探そうよ」と、眠そうに僕を誘う
・・・そんな事を言ってから、15秒も経たない内に聞こえ出した静かな寝息。可笑しい

背中に感じる、鼓動
起こさないようにゆっくり歩きながら、僕の世界が少しずつ歪み出した

夕焼けで燃え盛る空の中に ありもしない星を探しながら



───…・・・・・・

地獄へ往こうか 僕と一緒に
血反吐に塗れた世界を歩く僕を想像してみて あまりにもお似合いで笑っちまったよ
紅い花を見つけたなら その花弁で僕の羽を切り落としてくれよ
飛び立つ為の空がないから のんびり歩こうか

こんな世界で 綺麗な花を 摘めたなら

天国へ往こうか 君と一緒に
雪のような花で溢れた世界を歩く僕を想像してみて あまりにも滑稽で笑っちまったよ
蒼い花を見つけたなら その花を僕にくれないか
埃塗れのミルクビンに 出来るだけ綺麗な水を入れて 活けてみるさ

枯れる前に 押し花にするから
財布の中に挟んでおこう いつか僕の墓標にその花を添えてくれ

───…・・・・・・


いつのまにか夕陽はほとんど沈んで、あんなにも紅かった空は鎮火され始める

陽を忘れて凍てつく空の中に ありもしない星を探していたら

温かそうな月を見つけたよ。ぼーっとそれを眺めてたら
一番星を見つけたと。僕の背中で、いつの間にか起きていた君が笑ったから
僕の眼にもそれが映ることを 一瞬 祈って 出来るだけゆっくり振り返るから
僕にその星の在り処を教えてくれ。 「あそこだよ」って 指してくれ
きっと見つけるから 濁った眼を少しだけ擦って、振り返り
君が嬉しそうに指した方を、ゆっくり…─────


─────…見上げた空に 小さな星が浮かんでいたなら・・・・・・・・・・
PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら