光の死に場所

• 05/19/22:40

使われることのなかった鎖がここにひとつ
お前を忘れて錆付く時を待っている



お前を縛る為に用意した。今は錆付く事を待ってる鎖
籠の中の鳥。更に鎖を巻き付けて。これ以上ない拘束
飛び立つ必要はない。俺の手の中で眠っていればいい
くたばるまで。くたばるまで

けれど欲望や狂気を上回った
俺はお前が飛び立っていく所を見たくなった
それで最後と解っていても。見たくなった
お前が。そう。縛れば縛るほど満たされたように微笑むお前が
解き放たれて泣きながら飛び去っていくのを。見たくなった
ゆっくり、ゆっくり飛び去ってくお前が泣いてるのを見て
何故か俺は満足していたんだ



使われることのなかった鎖がここにひとつ
錆付く時を待っている。フリをして
お前の手にも使われなかった鎖が隠れていたのを知らない顔して流して
縛りあう日を待っている。錆に軋みながら

この音が聞こえるかい　My dearest


涙の一滴まで
瞬きの刹那まで
この手に、腕の中に
閉じ込める日を待っている

お前もそうだろう？

• 01/22/15:13
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