光の死に場所

• 04/05/06:23

何も望まない人間は存在しない
どれだけ無気力に生を過ごしてるヤツでも自らを定義したがる。無意識に
欲しがっている

生きる


意味を



無駄な知恵を得た人だから。何にでも理由付けをしたがる
そこに意義を求めて。何かを求めて

「それら」が手に入らない内にまた別のモノを求めだす
あらゆるモノを掻き集めたくて、全てを抱きしめたくて
それで自分を構築できると信じて

やがて、多くを望むべきではないと知りつつ。多くのモノを望み始める

それは「物」だけとは限らない
例えば、人だったり環境だったり想いだったり夢だったり

そして温かいものであるとも限らない
そう、孤独だったり暗闇だったり痛みだったり死だったり

冷たいものである場合もあるわけだが
大きいものや小さいもの。狂ってるものや当たり前のもの

多くを望むべきではないと知りつつも
多くを望んでしまう。独占欲。自分だけの何かが
イカレてようがマトモだろうが在りえなかろうが当たり前だろうが

馬鹿だな
多かろうが少なかろうが。たった一つですら
何一つ。掴めやしないのに。何を必死になってる？何を･････

あぁ、解ってる。手を伸ばしても届きゃしないって

あぁ、解ってるよ。掴むと同時に零れ落ちるって

あぁ、解ってんだよ。何一つ思い通りにはならないって

あぁ、本当は知ってんだよ

小さいものは指の隙間からすり抜けてくんだって
大きいものはこの手じゃ掴むことも出来ないんだって
多くのものを抱きしめていられるほど人は大きくないんだって
少ないもので満足して生きていけるほど「俺達」は賢くないんだって

あぁ、でも

底の方で見上げた。空を飛んでた大きな──もしかしたら小さな──鳥を
捕まえたかったんだ。この手で、その感触を確かめたかったんだ


叶わなくても･･･いいんだよ
この望みが、掴めるかもしれない
その可能性が。俺を生かしてる
この世界に繋いでる





最後の　　　　　　　　　　　　　　　　

• 09/20/22:27
• 暗めの文章
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