光の死に場所

• 04/06/04:56

生きていても
死んでいても
変わらない命が在る

心臓が動いているか
脳が働いているか
止まっているか

違いはそれだけの

私は人形だった


作ることは誰より得意だった
機嫌が悪い時の表情
嬉しくて仕方ない時の表情
悲しんでる時　怖がってる時
私の喜怒哀楽は全部私が作った偽物だった
誰も気付かなかった
それが私の役割なんだと思ってた
みんなの輪に入って
場の都合の良い様に振舞う
場の雰囲気に合わせて表情を作る
誰の為になるのかは知らない
けれどそうするのが私の役割なんだと思っていた
フィクションと現実の相違点なんてないに等しい
あるとすれば都合のいい終わりが
最初から用意されてるか　されていないか
それだけ
私は現実が「都合のいいエンディング」を迎えるように
それが役割だと思っていた
エンドロールが流れることはないけれど
私の思う台本通りに動けばそれでいいんだと

違う　と言った人がいた
そうじゃないって　貴方は言った
無理をするな　と
そう言った

初めて言われた　そんなこと
本物の涙も　その意味も　初めて知った

その日"私"が生まれた
生んだのは貴方
枯れようとしていた花に
水を与えてしまった
その責任くらいは取ってもらおう
枯れてしまわないように　貴方を貰う

代わりに　本物の私をあげるから

それくらいはしてもらうよ？
だって今日は　"私"の誕生日だから
偽りのない私を見てほしい
貴方が　生んでくれたモノ

• 04/24/16:37
• 文章/恋愛系
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