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光の死に場所

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  • 04/06/05:35

とくべつなもの

いい子だと褒められ続けた
お前は特別だと言われ続けて
やれば出来るんだと
才能があると

そんな風に言われ続けた
これが末路



お前はいい子だと言われ続けた
僕は「それ」を必死で演じ続けた
違う顔を向けられるのはごめんだった

いつだってにこにこ
柔らかな物腰
丁寧な言葉遣い
お手伝いは欠かさず
嫌な顔一つ見せず
むしろ自ら進んで
真面目に 誠実に

貰える御褒美は凄まじいストレス
表には一切出さず
裏で全て消化する
消化仕切れなかった汚れの捌け口
右腕に新しい「線」がまた一つ


お前は特別だと言われ続けた
僕は「それ」を必死で魅せ続けた
見捨てられてしまうのはごめんだった

どんなことでもそつなく
鮮やかな手並み
全てにおいて並以上
無理難題でもしっかり
表情一つ変えず
むしろ余裕を見せて
確実に 完璧に

喝采の代わりは終わらない焦燥感
誰にも悟らせず
いつまでも逃げ続ける
捕まる度に溢れ出る狂気を抑える術
左腕に新しい「線」がまた一つ

それでも
本物のいい子にはなれなくて
特別には触れることすら出来ず
溜まり続けた痛みを消す最期の術
両腕に線を 引けるだけ 引いて
懐かしいような温かさに
「僕」は舞台を降りることを許されて
「俺」へと帰っていく
酷く優しい温もりに抱かれて そのまま
仮面を鮮やかな紅が消した


舞台から降りた俺は白いベッドの上
両親がしきりに怒鳴り散らかす
心的ストレスが原因だの
重度の鬱病だと思われるだの
実は虐待があったんじゃないか?だの
周りから聞こえる全てを否定して
子供を使って築き上げた地位を守ろうとする
それは「いい親」の仮面を取り上げられたガキの姿

残念でした
そしてごめんなさい
俺はいい子なんかじゃなかったよ
駄菓子屋の十円のチョコレート
万引きして追い掛け回される級友達が羨ましくて
築き上げられた理想像のママゴトしか出来ない自分が嫌だった

俺は特別なんかじゃないんだ
だからいつだって「とくべつ」を求めて足掻いてた
その感触を知りたかった
触れてみたかった 色を知りたかった
手に入れたらどうなるのか 確かめたかった
垣間見えた「とくべつ」の姿を真似て
そう見えるように魅せてただけなんだ
ただそれだけの
「僕」は 普通の子供だったんだ

残念でした
ごめんなさい
それから




ざまぁみろ







この手はもう「とくべつ」を掴む事は出来ないけれど
今も抱きしめれる時を夢見て歩いてる
選ばれなかったこの存在が
選べるものを探してる

それはどこか
懐かしいような 温かさ
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