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光の死に場所

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  • 04/05/16:28

小さな世界から

前後不覚になるほどの白
純白ただ一色に塗りつぶされた部屋に
閉じ込められた子供が一人
眩しいくらいの空間に
その子供は吐き気すら感じた

ただ一つ 与えられた鉛筆で
只管世界を黒く染めていくことに没頭した
言葉 絵 記号 或いはただ塗りつぶしただけ
そうやって染めていくうちに気付く
ちっぽけな自分では どうしても届かない白があることを
あれほど嫌った白に 届かないことに苛立ちを感じた

あれほどまでに毛嫌いした純白を
いつの間にか 心から欲していたのは
何故だ


まるで洗脳されているような錯覚に陥って
今度は消しゴムを探した
どこからか現れた消しゴムで
中途半端に黒い世界を白に戻そうとした

そして気付く
どれほど綺麗に その黒を消そうとも
もう二度と この「白」が 「純白」に戻ることはないと
塗りつぶした分だけ その手も汚してきたんだと

もう あの眩さは帰ってこないんだと

どうしてだ
「そんなの嫌だ!」と 何故叫ぶ
この白を拒んで 黒に変えようとしたのに
何の迷いもなく あの純白に一本目の"亀裂"を入れたというのに

あれほどまでに毛嫌いした純白を
いつの間にか 心から欲していたのは
何故だ

全て 目に映る全ての白を
塗りつぶしたいから

では ない

ただ薄汚れた掌が
どんな色だったのかを 思い出したいだけなんだ
ただ薄汚れた黒が
どれほどの白だったのかを 思い出したいだけなんだ

前後不覚の あの白い世界で
地面と 壁と 天井の 境目を
汚さずに 見つけたかっただけなんだ

この「白」は 汚しちゃいけないものだったんだと
気付いてしまった だけなんだ


大きくなって
もっと高いところにも届くようになった手が
まだ綺麗な白に 薄汚れた黒を塗っていく

そこで 真っ白な窓を見つけて
開けた世界から流れ込んだ青が
振り向いた 薄汚れた世界に吸い込まれていくのを
確かに見た
例えばここが まだ純白だったのなら
この青を 乱反射して 世界は輝いていたんだろうか

窓の外へ抜け出して
汚れのない空気を吸って
遠くに滲む強い光を見つけて
あまりにも遥かまで霞んでいく"蒼"を見て
薄汚れていた「彼」は 大声で泣いた

「僕ら」は
ちっぽけな
ちっぽけな
ちっぽけな

薄汚れた 世界のひとかけら

泣き喚いて ただ
「君たち」にも 伝えたいんだ

世界は遥か彼方まで 霞んでるのに
僕らはただここで 蹲ってるのに

「さあ 立って」 と

背中を押す風がこうやって僕らを撫ぜること
この青を見上げれば
果てまで解けてく
小さな想いが あるんだってこと
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